全旋回オールケーシング工法
オールケーシング工法は、ケーシングチューブを掘削孔全長にわたり回転・圧入しながらハンマーグラブ等で、ケーシングチューブ内の土砂を掘削・排土する工法です。
掘削完了後、スライムを処理し鉄筋かごを掘削孔内に建込み、トレミー管によりコンクリートを打設します。トレミー管とケーシングチューブは、コンクリート打設に伴い順次引抜回収します。
同工法は、従来のべノット工法では、転石、岩盤等が掘削困難であったので、ケーシング先端のカッティングエッジに超硬チップを取り付けたカッタービットを 装着し、これを一方向に回転させ、コンクリート塊や鉄筋コンクリートの障害物、転石、岩盤などの掘削を行えるように強化したものです。
施工法
特徴
- 強力な回転を加える事により岩盤、転石、玉石等の掘削、鉄筋コンクリートの掘削が可能です。
- 転石の場合ハンマークラブにより掴み取る事が出来ます。
- ケーシングチューブが360度回転するので高い鉛直性が得られ、従来の揺動式よりフリクションカッターに優れ、大深度掘削が可能です。
- 掘削孔全長にわたり、ケーシングチューブを使用するため、杭形状が確保しやすく、孔壁の崩壊や接近構造物への、影響が少ないです。
- 掘削地盤の判定が容易です。
施工例
若狭高架橋現場
那覇空港道沈埋トンネル工事
那覇モノレール下部工事 1 φ3000 40m
那覇モノレール下部工事 2